個人で買い手を見つけて売買するのは難しいので、ほぼ九割九分の人は不動産業者に仲介を依頼します。
少しでも高く売りたいのであれば、この時点でひとつの不動産業者に絞らず、たくさんの業者に声をかけ、各社の査定額と対応を窺ってみることです。
一括査定といって複数の不動産会社に見積り依頼可能なウェブサイトもあって、査定額だけでなく提案力なども比較でき、良い業者の見極めができるでしょう。
土地家屋など固定資産の所有者に課税される地方税のことを固定資産税といいます。
誰でも不動産を所有していれば払わなければいけない税金で、毎年課税されます。
納税義務者は「賦課期日に資産を所有する者」とされており、この日にちが1月1日のため、仮に1月1日よりも前に買い主との売買契約を交わしていても1月1日時点で登記簿の名義が新しい所有者になっていなければ、売主側に固定資産税を納税する義務があります。
買手に納税義務が生じるのは登記簿の所有者欄を新しい所有者に変更した翌年からということになります。
家を処分する際は、たとえ売却でも売却経費がかかることに驚く人も少なくありません。
不動産業者に売却を依頼すると、仲介手数料が発生します。
売値の3パーセントに6万円と消費税を加えた金額を売主から業者に支払わなくてはいけません。
また司法書士に支払う所有権移転登記等の費用、領収書等に貼る印紙税、そのほかにも費用がかかる場合もあります。
ですから何がいくらかかるか確認した上で、家の売値を決めたほうが良いのです。
高額な取引ですから、土地や建物を売るときには、販売価格というのは非常に大事です。
市価より割高では買い手がつきませんし、低く設定してもワケありだと勘違いされることもありますから、売り手は相場を踏まえつつ、値頃感を模索する必要があるでしょう。
高額な買物には値段交渉もつきものですし、仲介会社への手数料の支払いなども考慮して販売価格を設定しておかなければ、最後に自分のもとに残る額は当初考えていたよりも少ないものになってしまいます。
既に完成している新築物件や中古戸建、もしくはマンションなどこれから売る予定の住宅のありのままを見ることができるのがオープンハウスの利点です。
机上ではわからない立地条件も購入者目線で確認できますし、もし家を売るとなったら何日間かオープンハウスを開催して購入希望者に実物をよく見てもらうというのもアリだと思います。
まだ居住している家だと、オープンハウスの日程にあわせて外出とか外泊することも考えられますが、生活状況を見られるのが恥ずかしいという売り手視点に対して、購入する方は自分たちが暮らしたときのことを想像しやすく、売却に結びつきやすいのです。
譲渡所得というのは資産の売却により得た収入を指すので、家を売って得た収入も譲渡所得のひとつです。
所得税と住民税は譲渡所得にもかかってきますが、給与、山林、配当などその他の所得とは分けて、譲渡所得のみで計算します。
譲渡所得の税額は高めですが、5年を超えて所有した不動産については短期で売却したのに比べかなり低い税率が適用されます。
居宅の処分を考えているのでしたら、こうした税の軽減制度があることを理解して売り時を考えるのも良いかもしれません。
一生のうちに何度も経験するわけではないので、家を売る手順を知らない人はいて当然です。
ここで不動産売買の簡単に流れだけ追ってみましょう。
不動産の一括査定ができるサイトで物件の見積り依頼を複数の不動産会社に依頼しましょう。
納得のいく額と対応をしてくれた業者を選定し、販売委託する契約を交わします。
内覧希望者を迎え入れ、買い手がつき、金銭の授受と物件の引渡しを行い、登記変更をしておしまいです。
家を売却する際は居住中かそうでないかに関わらず、整理整頓はしておく必要があります。
掃除が至らなかったり、他人から見て不用品が多いなと感じられる状態では見に来た人は良い印象を持ちませんし、住宅の価値も下がるのではないでしょうか。
リサイクルや粗大ごみに出すなどして、不要品のないすっきりとした状態を作りましょう。
自力で無理そうなものは、お金はかかるものの、整理や片付けを専門とする会社に委ねるという手段もあります。
これから家を売ると決めたら、手始めに不動産会社に住宅の評価額を出してもらうのですが、建物の築年数は評価額をかなり左右します。
不動産の所在地、形状、日照などの諸条件も要素の一つですが、中古価格は築後すぐに3割下がり、10年、15年もたつと著しく低下します。
一戸建ての場合は土地と建物の合計価格になりますが、建物が古くなればなるほど資産価値はゼロに近づき、気がついたら売値は土地の値段だけだったなんてことも少なくありません。
通常の住宅を売却する際の見積りですが、基本的に業者は費用はもらわず、無料で査定を行います。
依頼者側の気持ちが変わるとか満足のいく金額にならないときは断っても構いません。
家を売ろうとする時に最大の関心事はやはり物件の価格ですし、不動産会社によって値付けは違うので複数社に一括査定してもらうと相場がわかり、安売りせずに済みます。
査定費用は複数社でも一社でも無料です。